業界未経験で入社した社員の体験談
Cross Talk Vol.1
キャリア入社だからこそできることがある。
業界の変革期を追い風に会社の成長を支えていく
Trigger前職のキャリアと転職のきっかけ
前職の経験を活かしながら、
新しい挑戦ができる場としてスズキへ転職
これまでの経験やスズキに入社した経緯を教えてください。
菅沼 スズキは3社目になります。1社目は東京で3年、2社目は湖西にUターンして8年勤めました。前職も製造業だったのですが、経験年数が増えるにつれて事業所内における大抵のことはわかるようになりました。そうなるとなかなか新しいチャレンジをする機会がなくなってしまい、次第に外へ出てもっと大きな仕事に携わりたいと考えるようになったんです。そこで、製造業の中でも規模が大きいといえば自動車だろうと思い自動車メーカーを志望。当社以外にもう1社受けましたが、募集職種がこれまでの経験やキャリアを活かせそうだった当社に入社を決めました。それから、地元が浜松なので、できれば浜松で働きたいという気持ちも大きかったですね。
新舎菅沼さんは浜松のご出身なんですね。私は神奈川県の横浜出身で、こちらには縁もゆかりもありませんでした。共通点は、どちらにも海があるということぐらいでしょうか(笑)。だから、浜松が地元と聞くと羨ましく思います。
私も、菅沼さんと同じくスズキが3社目。1社目は部品メーカー、1社目は医療機器メーカーと、業界こそ異なるものの、これまでずっと「映像処理機器の開発」に携わってきました。1社目はとても働きやすくて良い会社だったのですが、だんだん会社の経営状況が悪化。ミドル世代がリストラされていく姿を見て、将来性に不安を感じて転職を決意しました。その時に、どうせなら人の役に立つ仕事がしたいと考え医療機器メーカーに転職したのですが、会社の雰囲気が合わなくて1年程度で退職することに。1つの機器に対して開発期間が8年以上と長いため、なかなか経験を積めないということも転職を決意した要因の一つです。2度目の転職でも「人の役に立つ製品の開発」という軸で、業界も勤務地も絞らず転職活動を開始。その中で人々の生活に役立つ自動車、特に色々な人に使ってもらえる軽自動車に製品としての魅力を感じました。自分が培ってきた技術を活かしながら、発展途上のテクノロジーである自動運転への挑戦に関わりたいと思ったことが決め手となり、スズキに入社しました。
菅沼知らない土地に引っ越すことに抵抗はなかったのですか?
新舎それはなかったですね。知っている人がいないほうが、かえって気が楽でした。実際に移り住んでみたら、以前住んでいた東京の八王子と大差ありませんでした(笑)。
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TAKAMASA SUGANUMA
菅沼 教多
ITシステム部
2014年入社
前職:電機メーカーの社内SE
※所属部門は取材当時のものです
Systemキャリア入社社員の受け入れ体制
新しい人を受け入れる文化が根づいており、
キャリアでもスムーズに馴染める環境
未経験の業界への転職に不安はありましたか?
菅沼 私の場合、前職から間を空けずに転職したので不安を感じる暇もなかったのですが、それでも35歳での転職というところは多少の不安もあったように思います。しかし未経験の業界ということについては、知らなくて当然という気持ちで臨みましたね。ITといっても幅が広いので、100%マッチすることはなかなかありませんから、今まで培ってきた経験や知識を活かしていけば対応できるだろうと。実際、前職で得たスキルがそのまま役立っていると実感しています。
新舎私は入社以来ドライバの監視システムや全方位モニタの開発に携わっていますが、業務に関しては元々カメラを含めた映像系のハードウェアをやっていたので不安はありませんでした。ただその分、「キャリアならできて当然」という目でみられないだろうか、という点については少し心配していました。でも入社してみたら皆さん本当に温かく接してくれて、その不安は杞憂に終わりました。
入社後の受け入れ体制についてはいかがでしたか?
菅沼 入社後は、業務を行いながら指導を受けるOJTのスタイルで仕事を学びました。わからないことは部署の先輩方が丁寧に教えてくれたので困ったことはありませんでしたね。新舎さんのお話と重複しますが、嬉しかったのは「キャリア入社だからできるだろう」といった空気感がなかったこと。よそ者扱いされることなく、ほどよい距離感で皆さんフレンドリーに接してくださいました。キャリア入社の比率は多くはないものの、社内ローテーション制度があるので業務を知らない人を受け入れることに慣れているのだと思います。ベースとして新しい人を受け入れる文化が醸成されているというか。
新舎私も最初はOJTからスタートしましたが、郷に入りては郷に従えという感じで取り組んできました。社内プロセスや会社独自のルールも皆さん嫌な顔をせず教えてくれたので、とてもスムーズに馴染めたと思います。入社からちょっと経った頃に、これまで経験したことがなかった3DCADでのレイアウト業務を担当することになったのですが、その時も周囲のサポートがあったのですぐに業務を覚えられました。今もわからないことは出てきますが、相談しながら進められる環境なのでとても助かっています。
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HIROMASA SHINSHA
新舎 大昌
四輪電装設計部
2020年入社
前職:医療機器の開発
※所属部門は取材当時のものです
Career入社してからのキャリアと変化
評価にキャリア入社のハンデは一切なし。
入社から1、2年での昇格も珍しくない
スズキに入社してからのキャリア遍歴と現在の仕事内容について教えてください。
菅沼
入社以来ずっと購買部が利用する業務システムの開発・運用を行っています。入社前は「スズキは大企業だからシステマチックで洗練された組織なのだろう」と想像していましたが、実際はシステムも仕組みも長年変わっておらず、次から次へと改善しなければならない課題が出てきて驚きました。おかげで、未だに知らなければならないこと、新しいことだらけで退屈しません(笑)。
入社して2年足らずで係長に、その5年後の2021年4月にはマネージャーに昇格しました。前職までは自分で手を動かして開発してきましたが、スズキに入社してからは外部の協力会社に依頼して仕事を回すことがメインになりました。自分でできることを人にお願いするのは、正直に言うと歯がゆい部分もあります。しかし、マネージャーになった今はより「人に動いてもらう」ことを意識して、自分でやればすぐに済むような業務も自分でやらずに部下に任せるなど、外部も含めてメンバーを育成するという観点を第一に考えて仕事に取り組んでいます。
新舎入社当初は予防安全の部署に所属し、ドライバを監視するシステムに関わっていましたが、その半年後に現在も行っている全方位モニタのチームに部署内異動となりました。これまでハードウェア関連、ソフトウェア関連、評価など様々な業務を行ってきましたが、その後チームごと「電装設計部」に異動となり、現在は量産対応寄りの業務をメインに担当しています。
ポジションとしては、入社から1年後の2021年4月に係長に就任しました。チーム全体を見るようになってから、設計が業務を抱え込みすぎている部分が目につくようになり、今後はもっと他部署と協力しながら組織全体が良くなる方向に持っていきたいと考えています。そのためにも、横のつながりがもっと欲しいところなのですが、私はちょうどコロナ禍での入社だったため同期の集合研修が行われず、少し社内のネットワークづくりに苦戦していています。ぜひ会社にはキャリア入社の同期が集まって交流を図れるような機会を用意してもらえると嬉しいですね。今後の改善に期待しています!
菅沼 確かに。キャリア入社の社員同士のつながりがあると心強いですよね。
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お二人とも早期に昇格されていますが、それについてはどう感じましたか?
菅沼 大企業なのにキャリア入社のハンデが一切なくて率直に驚きましたね。自分では特別なスキルは持っていないと思いますが、何か新しいことをやる時にキャリア入社ならではの違う視点でのコメントや説得力を期待されての抜擢だと考えています。
新舎そんなに早く昇格を目指すつもりはなかったので、最初に昇格の話を聞いた時には冗談かと思いました(笑)。社内に映像処理機器の経験者が多くないということもあるんだと思います。私の経験でメンバーをリードすることを期待されているのかなと。前職まではマネジメント経験がなかったので苦労することも多いですが、会社や部下からの期待に応えていきたいと思っています。
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