Interview先輩たちがスズキを選んだ理由

KEIICHI NAKAHARA
中原 馨一

四輪車体実験・評価部
2015年入社
前職:エンジニアリング会社でのCAE解析業務
※所属部門は取材当時のものです

「自社の車を創っている」というやりがい。
小さくても安全なスズキの車をたくさん生み出していきたい

Episode 01私の入社動機

好感を持っていたスズキの自動車。
前職の経験を活かしつつ、より働きやすい環境へ

前職は、首都圏にあるエンジニアリング会社に勤めていました。その会社では自動車・エネルギープラントなど様々な業種のお客様に対して、CAD・CAE・実験計測などを通じてものづくりの支援を行っており、その中で私は自動車メーカーのCAE(Computer Aided Engineering)を用いた衝突解析・強度解析を担当していました。前職ではありがたいことに非常に多くの経験を積むことができたのですが、連日長時間残業をしなければならないほど忙しい日々でした。

入社して9年ほど経ち、生活のリズムを見直したいと思っていた頃に、ふと当社のホームページでキャリア採用の募集を知ったんです。小さい車が好きな私は、以前から「スズキは面白い車を作る会社だな」と好感を持っていたのですぐに興味を持ちました。募集職種を見てCAEの技術や経験をそのまま活かせると感じ、転職を決意。スズキなら労働環境を改善できそうという期待も大きかったですね。

現在は、各国法規やNCAP(アセスメント)で定められた自動車の衝突安全性能に関して、CAEで衝突状況を予測する業務に携わっています。具体的には、コンピューター上で車両1台を作りあげ、乗員の安全が担保できているか、車種のコンセプトに沿った車体構造がどのように衝突し変形するか、保護しなければならない部品が保護できているかなどを検証するのが私の役割。開発完了までに解決しなければいけない問題は山積みですが、関係部署の協力を得ながらお客様の安全・安心を第一に考えた性能評価を行っています。

Episode 02入社後の流れ

受託だった前職との一番の違いは、関わる部署の多さ。
スキルが評価され早期に昇格

長年CAEを用いた業務に携わっていたとはいえ、入社して間もない頃は戸惑うことも少なくありませんでした。特に違いを感じたのは関係各所が増えたこと。メーカーからの受託で仕事をしていた前職の頃は、報告も提案も専門知識を持つメーカーの担当者に行えばよかったので、テクニカルな内容もそのままの言葉で伝えていました。ところがメーカーである現在は、開発に関わる4~6つの部署に話を通さなくてはなりません。そのため、専門外の方にお話する際は専門用語を極力使わずわかりやすい表現を心がけるようになりましたね。入社当時は、社内ルールや関係部署との接し方がわからないといったキャリア入社ならではの課題もありましたが、同僚や上司のフォローのおかげでスムーズに慣れることができました。

一方、前職で身につけたCAEのスキルと考え方はそのまま活用できていると思います。自分の作ったプレゼンテーション資料がわかりやすいと言っていただけた時には、これまでの経験が活きているなと実感して手応えを感じたものです。開発関連の部署への説明、アクションプランのスケジューリングについても、それほど前職との差異を感じませんでした。

私は入社から現在まで同じ部署に勤務しており、入社2年でチームリーダーに、その2年後に係長に昇進。他社と比べると早い昇格のように感じますが、スズキでは珍しい事例ではありません。キャリア入社者は比率で言えば少ないものの、キャリア入社の上司も多く、ハンデは全くないと言えます。豊富な経験を持つ方であれば早期の昇格も充分目指せる環境です。

Episode 03スズキならではのやりがい

各部署と密に連携しながら、
全員で車一台を生み出している充実感

CAEによるコンピューター上の予測と、試作車による実際の衝突試験の結果が大きくズレることはほぼありません。それでもCAEエンジニアとしてまだ駆け出しだった頃は、実際の衝突試験に立ち会う際には手に汗を握ったものですが、今ではいつも冷静に立ち会えるようになりました。それでも、CAEで予測した状況と試験後の状況がピタリと同様の結果だった時には、未だに「やってきたことに間違いはなかった」と手応えとやりがいを感じます。

また、設計・実験部署の方々と直接お話をする機会が増えたこともやりがいにつながっています。「車両性能は保ちつつ、どこか軽量化できるところはないか」「性能改善のために盛り込む部品をもう少し小さくできないか」「もう少し軽く出来ないか」など、関係部署の方々と頻繁に協議しています。多くの人との関わりを通して、当社が掲げている「小・少・軽・短・美」について業務領域を超えて考えるようになりました。こうした意識の変化は、自社製品を扱うメーカーだからこそだと感じています。

それと、フラットで風通しの良い社風も当社の魅力の一つ。開発期間中は不明点や疑問点は尽きないものですが、スズキでは部署間の垣根がなく気軽に各担当部署に尋ねることができるので、非常に仕事が進めやすいと感じています。アイデアや意見を率直に発言できるため、以前にも増して自分の考えを発信するようになったと思います。加えて、スズキの社員は成長意欲が高く、仕事に対しての責任感が強い方ばかりなので、いつも良い刺激をもらっています。

Episode 04会社の雰囲気・職場環境

会社の教育制度が充実。
ワークライフバランスも良好な中、浜松ライフを満喫中

会社が開催する研修や自己研鑽セミナーなどが多く、スキルアップを図りやすい環境だと感じています。パソコン関連の講座はもちろん、語学関連の講座も充実しているのが特徴。インドが戦略市場ということもあって、インド英語の講座などもあります。私も先日、語学セミナーを活用してTOEICクラスを受講しました。おかげで入社時よりは英語力がレベルアップしているように感じます。今後、当社の事業がよりグローバルに展開していくことを見据えて、どの市場でもコミュニケーションをより取りやすくするために英語のスキルを磨いていきたいですね。

私は仙台の出身ですが、前職時代は関東で働いていました。そのため浜松に移り住むことに対して抵抗感はありませんでしたね。実際に住んでみると、ほどよく都会で自然も豊富、遠出する際の交通も便利でとても気に入っています。

転職理由の一つだったワークライフバランスについても、とても満足しています。繁忙期には残業することもありますが、前職と比べたら圧倒的に減りました。公休も有給休暇もしっかり取れており、労働環境はかなり改善されました。休日は、もっぱら妻と知多半島や伊豆辺りをドライブしています。静岡はおいしいものも多く、楽しみがたくさんあるんです。今、仕事もプライベートも非常に充実しているので、改めて転職して良かったなと思いますね。

私のお気に入りポイント

お話上手な人が多く、いつもワイワイガヤガヤとにぎやかな雰囲気です。それはきっと入社年次や年齢、新卒・キャリア入社に関係なく、思ったことを気軽に発言できる風土があるからだと思います。良いものは取り入れようという文化があるのでアイデアや意見を提案しやすく、とても仕事をしやすい環境だと感じています。